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2016年5月8日日曜日

マクドナルド株(MCD)について その1


鶏肉の使用問題等に端を発する業績悪化により日本マクドナルド株は低迷しているが、本社である米国マクドナルドの株価は上昇中。平成27年10月の90ドル後半から足元では130ドル程度まで上昇している。投資銘柄の一つである米国マクドナルド株についてみてみたい。


株価上昇要因は2015年第1QにCEOをStephen Easterbrook氏に交代し、同CEOのもと策定したターンアラウンドプランの実施が業績改善に寄与していること。

ターンアラウンドプランの内容は以下の通り。
①品質の改善やメニューの見直し、オーダー方法の改善などに取り組み、ブランドイメージの改善、更なる成長の模索。
②直営店舗のフランチャイズ化。
・2018年までに4,000店を直営店からフランチャイズ店に切り替え、全店舗の95%をフランチャイズ店とする。これはフランチャイジーからのロイヤルティ収入に切り替えた方が収益性が高いため。
③販売管理費用の削減
・販売管理費を2017年までに2015年度対比で5億ドル削減。
④2014年から2016年までに株主に対して300億ドル還元
・2014年、2015年の2年間で約160億ドル還元しており、2016年に残り140億ドル還元予定。

上記①の施策として、朝マックの終日提供の実施等により、既存店売上高は2015年3Qより前年同期比プラスに転じ、2016年1Qは+6.2%にまで改善。長い長い低迷のトンネルから抜け出してきた状況であり、ようやく改善の見通しがでてきた。

 〇既存店売上高の推移

2014/1Q
2014/2Q
2014/3Q
2014/4Q
2015/1Q
2015/2Q
2015/3Q
2015/4Q
2016/1Q
+0.5%
±0%
△3.3%
△1.0%
△2.3%
△0.7%
+4.0%
+5.0%
+6.2%

 利益面についても、上記③の販売管理費削減の効果等により、Operating Income、Net Income共、前年同期比各+33%、+40%と改善基調にある。また、上記②の通り、直営店舗化が進捗すれば粗利改善により収益性はより高まる見込み。


〇業績推移
 

 
2016/1Q
2015/1Q
増減
 Revenues$5,903.90$5,958.90
△0.9%
 Operating income$1,780.30$1,385.50
+33%
 Net income$1,098.60$811.50
+40%
 EPS$1.23$0.84
+51%
 ※単位はEPS以外、百万ドル。

このように業績の底打ち感から株価上昇しているが、上記④の株主還元策も大きく寄与している。

それについてはその2で。



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